すみだ水族館飼育員で「メダカの学校プロジェクト」に携わる石坂泰敏さん=2024年6月12日、東京都墨田区押上1丁目、佐野楓撮影
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【楽問(がくもん)のススメ】

学校、趣味、学び直し……。「学ぶ」「教える」の現場にいる方に取り組みや魅力を聞きます。今回は、すみだ水族館の飼育員で、「メダカの学校プロジェクト」に携わる石坂泰敏さんです。

 東京都墨田区の東京スカイツリータウンにある「すみだ水族館」で飼育員をしています。水族館の業務の傍ら、区から委託を受け、区内の小学校へメダカの生態を解説する出前授業に赴いています。

 きっかけは2021年12月、取り壊しが決まっていた区内の旧立花中学校の人工池で見つかったメダカ約220匹を、水族館で保護したことでした。黒い見た目から絶滅危惧種の「ミナミメダカ」の可能性があり、中でも貴重な東京在来の遺伝子を持つ「東京めだか」かもしれないと考え、遺伝子検査をしました。

つながってきた命 「泳ぐ宝石」

 学校関係者の話では「約10…

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